パニック障害体験記

パニック障害体験記⑤

こんにちは!

あきらです。

パニック障害体験記⑤です。

パニック障害は忘れるぐらいに良くなっていました。

そして30代前半に結婚することになりました。

そこで1つ気になることがありました。

それは、新婚旅行で飛行機に乗らなければならないことです。

長時間のフライトは、
やはりパニック障害を経験しているので、勇気が出ません。

そこで新婚旅行の行き先は、
国内の北海道にしてもらい、フライト時間も1時間だったら大丈夫だと考え、新婚旅行の準備をすべてし、当日の朝を迎えたのです。

ところが、新婚旅行の前夜、飛行機のことが気になり一睡もできないまま朝を迎えてしまいました。

不安で胸がはち切れそうです。

押し寄せてくる不安を制御することが、もうできなくなっていました。

そして、妻に言いました。

「実はパニック障害で飛行機には乗れない」

本当に情けない気持ちでした。

ただ、飛行機に乗るだけなのに、
それができない、大袈裟ではなく、自分の運命を呪いたい気持ちにもなりました。

結局北海道には電車で行くことになり、
妻にはものすごい負担をかけてしまいました。

そして、新婚旅行が終わってしばらくすると、私をショックに落とす出来事がありました。

パニック障害克服の転機

 

それは母親のガンでした。

男にとって母親とはやはり特別な存在であると思います。

ものすごいショックでした。

母親は2回にわたるがんの手術をし、
抗がん剤もしましたが、最後にはボロボロになり、死んでいきました。

治療のすべがなく、寝たきりになった母、最後はトイレに行くこともできませんでした。

1日に1個のパンを食べきる事も出来なくなっていました。

一生忘れることができないと思います。

ほとんど克服したはずのパニック症状がまた出てきてしまいました。

精神的なストレスも、パニック障害には関係があるのだと思います。

私は必死に母親の死を受け入れ、理解しようとしました。

その過程で、ある一冊の本に出会いました。

それがパニック障害から抜け出すきっかけになったのです。